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2026-10-09 15:30 発表・第2四半期累計

古野電気6814

中間期の本業のもうけが前年比38%増

検出の強さ (理由の重みの合計 4。売買のおすすめ度ではありません)

古野電気の2026年3〜8月の売上高は799.2億円(前年同期比16.4%増)で、営業利益(本業のもうけ)は128.7億円(同38.3%増)でした。売上の伸び以上に利益が増え、営業利益率(売上のうち本業のもうけが占める割合)は13.6%から16.1%に上がりました。一方、最終的な純利益(親会社株主に帰属する中間純利益)は99.5億円で、前年同期より2.4%減っています。

1何が起きたか

前年同期今回変化
売上高686.5億円799.2億円+16.4%
営業利益本業のもうけ93.0億円128.7億円+38.3%
営業利益率売上のうち本業で残る割合13.6%16.1%+2.5pt
会社の通期営業利益予想
210.0億円
予想に対する進み具合
61%前年同時期 57%

2なぜ検出したのか

売上が増えただけでなく、売上に対する利益の割合も上がっているため、「稼ぐ力そのものが強まった」可能性があります。通期の営業利益予想210.0億円に対する進み具合は61%で、前年同時期の57%より進んでいます。なお、会社は決算と同時に通期の業績予想と配当予想を修正(増配)したと書いています。ただし、修正後の数字は材料にないため、ここでは分かりません。

  • 利益率が改善+2

    第2四半期までの累計の営業利益率が 13.6% → 16.1%(+2.5ポイント)。売上が増えたうえで、稼ぐ効率も上がっています。

  • 利益が売上より大きく伸びた+2

    売上 +16.4% に対して営業利益 +38.3%。売上の伸び以上に利益が増える状態です。

会社の説明から読み取れる要因

  • 商船向けの新造船需要が続いています。造船会社の手持ち工事量が多く、とくに中国で新造船向けの販売が増えました。
  • 既存の船の機器の入れ替えと、保守サービス(点検・修理など)の売上が好調でした。舶用事業の売上は13.0%増、利益は28.3%増です。
  • 産業用事業の利益が大きく伸びました。防衛装備品の生産が増え、時刻同期製品やETC車載器も好調でした。
  • 無線LAN事業は、学校向けのICT整備で機器の販売が増えました。円安(米ドル約5.1%、ユーロ約13.6%)も、会社の説明にある為替の前提として背景にあります。

3市場はすでに気づいていないか

反応は小さい発表後の値動きは市場全体とほぼ同じでした。業績の変化が、まだ十分には株価に反映されていない可能性があります(市場が別の点を気にしている可能性もあります)。

市場全体(TOPIX)との差
発表直後の取引日2026-10-13(前の取引日の終値と比べて)+1.6%
発表後これまで2026-10-13〜2026-10-15・3取引日+3.5%
発表前の約1か月20取引日。発表前から期待されていたか+2.0%
発表直後の売買の量出来高。発表前20取引日の平均と比べて3.7倍
  • 発表直後の売買の量(出来高)は、ふだんの約4倍でした。注目が集まったことを示します。

「市場全体との差」は、この会社の株価の上がり下がり(%)から、同じ期間の TOPIX の上がり下がりを引いたものです。差がプラス10%以上なら「大きく反応」、3〜10%なら「ある程度反応」、±3%未満なら「反応は小さい」としています。株価の反応だけで、市場が気づいたかどうかを決めることはできません。目安として見てください。株価:Yahoo Finance(分割調整後の終値)、TOPIX は連動ETF(1306)で代用。

4予想が外れるとしたら

  • 中東情勢によるエネルギー価格の上昇や供給網(サプライチェーン)への影響で、世界の景気が減速すると、船や機器の需要が落ちる可能性があります。
  • 中国は不動産の低迷や雇用の悪化で消費・投資が弱く、新造船向けの販売やヘルスケア向けの需要に影響が出るおそれがあります。
  • 為替が円高に動くと、海外売上を円に直したときの金額が減り、利益を押し下げる可能性があります。
  • 会社は今後3年を「積極投資で成長基盤を築く期間」と位置づけています。人財などへの投資で費用が増えると、利益率の上昇が続かないかもしれません。

反対材料・気をつける点

  • 純利益は2.4%減でした。前年同期は税金の負担がほとんどなかった(法人税等が約0.4億円)のに対し、今期は約37.9億円に増えたことが主な違いです。営業利益の増加ほど、最終的な手取りは増えていません。
  • プレジャーボート向け(北米)の販売は前年の水準を下回り、漁業向けも軟調でした。ヘルスケア事業は中国の価格競争で生化学分析装置の販売が減っています。好調な分野と弱い分野が混在しています。
  • 産業用事業と無線LAN事業は、前年の利益が小さかったため、伸び率(339.8%増、3,520.2%増)が大きく見えます。金額で見ると、利益の大半は舶用事業(122.1億円)です。

5何が起きたら見直すか

  • 次の四半期以降に、舶用事業の売上や利益が前年同期を下回るようになったら、見方を見直す必要があります。
  • 営業利益率が今回の16.1%を下回り、前年の13.6%に近づいたら、利益率が上がったという見方は弱まります。
  • 為替が大きく円高に動いた場合や、中国向けの新造船・ヘルスケアの売上が減り始めた場合は、見方を見直す必要があります。

6検出後の成績

市場全体(TOPIX)との差
これまで2026-10-13〜2026-10-15・2取引日+1.9%

この会社は、サイトの公開前にさかのぼって検出したものです。

発表後の反応が同じ「反応は小さい」だった会社のこれまで

まだ件数が少ないので出していません。

うまくいかなかった例も含めた記録は成績のページにあります。記録開始:2026-10-14。過去の成績は、これからの成績を約束するものではありません。

用語

営業利益
本業で稼いだもうけ。売上から、原価や人件費などの経費を引いたものです。
営業利益率
売上のうち、本業のもうけが占める割合。高いほど効率よく稼いでいます。
中間純利益
半年間の最終的なもうけ。税金などを引いたあとの金額です。
手持ち工事量
造船会社が受注済みで、まだ造り終えていない船の量です。
保守サービス
船の機器の点検・修理などを行う事業です。
セグメント
会社の事業を種類ごとに分けた区分です。

元の資料

資料は TDnet にあり、掲載は発表から約1か月です。説明文は AI が会社の資料をもとに作成しました(作成済み)。検出:2026-10-14 21:57(ルール v0.1)